釧路川の川下りゆらり ゆらゆら   since 2000/8


釧路川は北海道、屈斜路湖を源として
太平洋までおよそ90キロを流れる。

屈斜路湖から河口までダムがなく川下り
するカヌーイストの聖地となっている。、

その最上流部は、自然が残る
野生の川
下流部は、釧路湿原を蛇行して流れる
湿原の川
2つの全く違う顔を持っている。

89年、96年、99年、01年の写真を使ってます

川地図 1 川地図 2 川地図 3 川地図 4
川地図 5 川地図 6 川地図 7 川地図 8
TOP 釧路川 計画
運搬 川地図
印刷用
地図
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
野田知佑の本

フィールドガイド
1
上流
サムネイル写真
フィールドガイド
2
中流
サムネイル写真
2002年の屈斜路湖〜弟子屈  
粗チンの記録
下流
サムネイル写真
北海道サイクリング
久々の釧路川 2006年
2012年の美登里橋
日本の川を旅する  カヌー単独行
懐旧の釧路川を漂う 
 「森なしでは生きられない」
  世界の川を旅する  藤門弘・写真

テントの外で夜通し鳥が鳴いた。
  屈斜路湖畔の第一夜。北海道の夏は午前三時には東の空が明るくなる。
  焚火を起こし、熱いコーヒーを啜った。一面の濃霧。七月だが朝夕はセーターにジャンパーを着込むほど寒い。
  八時頃、霧が晴れて、青空がのぞいた。
  コタンの南西一km地点に屈斜路湖の出口がある。ここが釧路川の源だ。
  流心に乗せると二隻の艇はゆっくりと密林の中に吸いこまれて行く。
  釧路川の旅はこうして始まった。
  樹木のトンネルの薄暗さに目が馴れると、北海道の大自然が目前に展開した。
  川の上にいる時の自由の感覚、開放感を陸(おか)にいる人に説明するのは難しい。
  この目前にある自然や時間はすべてわれわれだけのものであった。
  確かに川旅は「男の世界」である。
  自分の腕を信頼して毎日何度か危険を冒し少々シンドクて、孤独で、いつも野の風と光の中で生き、絶えず少年のように
  胸をときめかせ、海賊のように自由で−つまり、ここには男の望むものすべてがある。

 
 野田知佑 著 「日本の川を旅する」より 
inserted by FC2 system